2009年11月12日

ひらがな料理普及隊

昨日は「ひらがな料理普及隊」の会の日でした。

農文協の池田玲子先生が発起人。
みなさん、郷土食にあつ~~~~~い思いを持った方々が総勢9名、海瀬さんのお宅に集合。
年齢も30代~80代まで揃いました。

そこで前回のお話をまとめたものを紹介。

「目頭が熱くなった。。」
そう言っていただけて、書いた甲斐があったというものです!

了承を得ましたので2回に分けて公開します。

いつか県外から嫁いできた私の思いが本になったらいいなあ~と思います。

この誇るべき信州の食文化が残っていきますように。。。

・ 言わない文化

長野にお嫁に来て、よく聞いた言葉。

「みんな知ってても教えてくれないわよ、黙ってて言わないのよ。」

度々聞いた言葉。そしてお嫁さんが泣いた言葉。

 長野は伝統が脈々と引き継がれる土地。

家庭で引き継がれた伝統の一つは郷土料理です。

私は長野にお嫁に来て郷土料理の温かさ、奥深さに感激しました。

家庭の温かさを感じ、心が安らぎ、食した体も長野に順応していくのが感じられました。

 しかし核家族化が進む中、郷土料理の伝統は風前の灯となろうとしていることは否めません。

私の同世代の30代ではパン食が一般化し、家庭料理の基本となる出汁を上手に取れる母親も少ないのが現実だと思います。

 黙っていても伝わる血や地で繋がる時代は確実に終わろうとしている今、
先人の知恵であり、
子どもにとっては心の故郷つくりの源であるひらがな料理をどうしたら伝えていくことができるのか、

それが私たち子育て世代の課題です。

 会の発起人である池田玲子先生が仰った「ひらがな料理を伝承すること」。


血や地を越えて技、知恵、そこに託された思いを、しかと受け止めていき、
未来の子ども達へ財産を残していきたいと思っています。


・ 子ども達に命を伝えるには。


まず我が家の保育園年長の長男の話です。

保育園に登校したところ、ちょうど食育の当日で玄関に稲穂が飾られていました。

それを見て長男、稲穂を指差して言いました。

「お母さん、あれは何?」

ショックでした。。。

長野市三輪という畑も田んぼも無い住宅地に引越しして1年半。
それまでは茅野市に住んでいて家の目の前が田んぼでした。

蛙を追いかけて遊び、虫の声がうるさいくらいでした。
また主人の実家は村。田んぼが散歩道です。それなのに。。

たった1年半で保育園児だと何も残っていないことにびっくりしました。

 そこで知恵と技を持つ世直しおばあさん世代「ひらがな料理普及隊」の出番です!

 「保育園児にはどうやって命を伝えたらよいのだろうね~。」
 「蛙を触った感覚から言葉で伝えてはどうかしら。」
 「言葉よりも遊びの方が分かりやすいかもよ。」
 「田んぼも無い中で命を伝えるには何か工夫しないと分からないかもね。」
 「ともかく繰り返し関わらないといけないわね。」

きっと何か良い方策が出てきそうです。

自分の食べているものの姿を知らない幼児はいっぱいいます!

「ひらがな料理普及隊」で具体的な取り組みをしていきたいと思います。



次回もどうぞお楽しみに!

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Posted by あんこだま at 17:17Comments(3)料理教室