2008年11月13日

「食堂かたつむり」

友人から借りた本。
「食堂かたつむり」小川糸著。

友人と出会ったころから勧められていた本だった。
会うたびに勧められるので。。ずっと気になっていた本だった。

先日、友人から友人へわざわざ手渡しで、本が届いた。

同封されていた、走り書きの手紙。

「ぜひ読んでみてね!

小川糸の世界がじんわりしみてくると思います。

誰かに一心にパンを焼くときの気持ちにも少し通じるものあるのかな~。

でも人間の心ってやわらいかいけど強いものだから!

本の力にいやされてください。」

この友人とは多分気が合うんだと思います。
夢を話した時からずっと心からのエールをもらっていました。
時には愚痴をこぼしたり、時には楽しさを話したり。

こんなにも夢に共感し、後押しされたことはわすれないだろうなあって思います。

本はほとんど新幹線の車内で読みきってしまいました。

寝ていなかったので体はへとへとなんだけど、
頭はすっかり冴え、
涙が止まらなかった。


あまりにも、主人公と私が似ていたから。


引越しするときの喪失感。

それを埋めるかのようにパン教室の準備。

料理への情熱。料理にこめる想い。料理場への夢。

そして料理を食べてもらったときの幸福感。

その生生しい言葉、そのものが私そっくりだった。


そして極めつけが母との確執と和解。
母の性格、それに対する私の性格もそっくり。。

こわいくらいで、こんなに心がひりひりするのは久しぶりだった。

身近な人って甘えちゃうけれど、家族ともまた出会いの一つ。
一緒にいられる時間ってあるようで、確実に減っているんだよね。。。
だから一日一日を、その命を大事にしたい
って思った。


生きているっていうことは、誰かの命をいただいているっていうこと。
いただいた命に感謝して、
いただいた命と待つ命にステキな橋渡しができる料理人になりたいなあって思った。


またもう1回読もうっと。

この心の風景の橋渡しをしてくれた友人に感謝です☆



  


Posted by あんこだま at 23:22Comments(3)私時間