2010年04月24日

箱膳その2

ショックだったんだよね。
感動というよりも。


たった50年くらい前の
現実の話なのに
何にも知らない自分が。

そして
悲しくなり
未来を不安に思った。


箱膳が当たり前だった50年前。

家畜やおかいこさんは
ヒトより偉かった。

一番日当たりのいい場所を取り
ヒトは隅で箱膳でごはんを食べた。

家族みんなが
当たり前に顔を合わせる食事。

そこは
しつけの場所であり
行儀が悪かったり
話をしたりすると

父親の箸でたたかれたと言う。

食事は当たり前だけど
母親などの女の手作り。

食事は小ぶりの食器に
食べられる分だけ。

副菜は無駄がないよう
取り分け皿で回ってきた。

食べ終わったら
ご飯茶碗に白湯を入れて飲み
各自の布巾で拭いて片付ける。


今日電話をくださったMさんから
「昔の食事にあったのは
難しい言葉で言えば
存在価値だって言うよ。」

あなたはここにいていいんだよ。

当たり前の生活が
繰り返すことで
身に染みることが出来たんだと思う。


それと感じたのは
父親、母親の
圧倒的な存在感。

食を担ってきた女性。
今では食事を作ることが厄介者のように扱われるけど
やっぱり女性は
与える
癒す
察する力があるんだよ。

それを発揮しなくちゃ…。


そして
田舎の日常にまであった
日本人の心。

もったいないことはしない。

自然を敬う心。




今の時代に生まれて良かったと思う。

出来ることはある気がする。

でも私たち世代に共通して感じるのは
寂しさ。


自分って何?
親って何?
女って何?
日本人って何?



箱膳は
それを紐とく
ひとつの入口になると思う。
繋いでいきたい。


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Posted by あんこだま at 02:19│Comments(0)私時間
 
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