2009年10月18日

波乱万丈

昨夜遅く母からメール。

「叔父さん長くないらしいわよ。」

予定の入っていなかった今日。旦那さんに子供達を預けて帰ってきました。


父母と祖父母の仲があまり良くなく、転勤が多かった私。
親戚付き合いをしていたのは唯一、母の姉のこの叔母だった。


いつも正しさを感じる人だった。

義理の母と同居し、
家事は完璧で
国語教師で
叔父は一流企業で働いていた。

子供達も勉学に優秀で礼儀正しく、好奇心旺盛で落ち着きのない私はいつも比べて叱られ、ついでに母も叱られていた。

幼少時の叔母はとても怖い人だった。


しかし、神様ってその人なりの宿題を課すのだろうか。

成績優秀な息子は心臓発作で有名中学合格後、生死をさまよい、知的障害を持った。

叔父は金遣いが荒く、借金を抱え、一等地の家を手放し、従姉の進学もあやぶまれたけど、叔母は自分の働きで進学費、通院費、マンションを購入した。

仕事を辞めてからは介護をし、義母、実母と自宅で看取り、叔父で3人目だ。


相変わらず眼光は鋭いし、厳しい叔母だが(最近再就職した妹は人事担当者と話しているみたいに緊張したと言っていた)、深い暖かさを感じるようになった。

「生きるのも大変だけど、死ぬって大変なことよ。先が見えないんだもの。」

「生きるのは大変だけど必ず希望があるじゃない。この先頑張ったら何かあるかな〜って。」


叔母と従兄弟と
母と妹と私。

同じ食卓を囲み、同じ血が流れていることを強烈に感じた。


帰りに
「長野からわざわざ来てくれて嬉しかったわ〜。出してくれた旦那さんに感謝しなきゃダメよ〜。」

今日は素直にそう思い、受けとめた。



Posted by あんこだま at 19:34│Comments(0)
 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。